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SF・ファンタジー / アクション・ 考察

『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作、ジョニー・デップは脇役に?主役交代の可能性の背景を解説

neko 2026.08.19

公開年 2017年
監督 ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
出演者 ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ジェフリー・ラッシュ、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオ、オーランド・ブルーム
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あらすじ

かつてジャック・スパロウにはめられ、"海の死神"として魔の三角海域に幽閉されていたサラザール。長い年月を経て自由を得た彼は、海賊の絶滅とジャックへの復讐を誓います。一方その頃、ジャックは運に見放され、愛船ブラックパール号までボトルの中に閉じ込められた状態でした。サラザールの復讐から逃れる方法はただひとつ、伝説の秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れること。かつての仲間ウィル・ターナーの息子ヘンリー、女性天文学者カリーナ、そして宿敵バルボッサ。それぞれの運命が交差する航海が始まります。

▼続きを読む(ネタバレあり)

ヘンリー・ターナーは、10年に1度しか陸に上がれない呪いを受けた父ウィルを救うため、ポセイドンの槍を探し求めていました。ジャック、ヘンリー、カリーナの3人は槍を目指して航海に出ますが、その道中でカリーナの出生の秘密が明らかになっていきます。彼女の父親は、かつてジャックの宿敵として立ちはだかってきたバルボッサでした。クライマックスでは、サラザールとの決戦の中でバルボッサが娘カリーナを守るため自らを犠牲にし、海へと沈んでいきます。ポセイドンの槍が破壊されたことで海のすべての呪いが解け、ウィル・ターナーもフライング・ダッチマン号の呪縛から解放されて家族のもとへ帰還します。ジャックはブラックパール号を取り戻し、再び海へ。エンドクレジット後には、デイヴィ・ジョーンズを思わせる存在が現れる不穏なシーンが用意されており、続編への含みを残したまま、結果としてこれがシリーズ最後の1本となりました

3.5 / 5.0

主人公交代という役にジョニーデップが応じるのか!

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①今わかっていること、まだ決まっていないこと

まず事実関係を整理しておきます。ブラッカイマーはD23の会場でDeadlineの取材に応じ、デップと話し合いを続けていること、脚本を進めていること、うまくまとまってほしいと考えていることを語りました。 THE RIVER

一方で脚本は開発中の段階で、デップとの契約も製作日程も公開日も決まっていません。新作がスパロウの物語の延長にはならず、マーゴット・ロビー演じる新たな主人公を中心に据え、スパロウは脇に回るという情報は、ブラッカイマー本人ではなく別の関係者からDeadlineが得たものです。つまり「主役交代」の部分は、まだ公式に確定した話ではないという点は押さえておく必要がありそうです。 Tokyo SportsTHE RIVER

②なぜ今、主役交代なのか

シリーズが2017年の『最後の海賊』で止まったのは、デップと元妻アンバー・ハードの法廷闘争イメージが悪化し、スパロウを主役に据えた続編を作ることが難しくなったからでした。2022年6月に陪審がデップ側を支持し、同年12月に示談が成立して以降、復帰の可能性は繰り返し取り沙汰されてきました。 ZaikeiZaikei

ただ、ここで重要なのはロビー主演企画が今回突然出てきた話ではないという点です。2020年にはロビー主演・クリスティーナ・ホドソン脚本の企画が動いていましたが、2022年に一度立ち消えになっています。それでもブラッカイマーは2025年10月の時点でロビーが今も関わっていると述べ、2本あった脚本が1本に絞られたことを明かしていました。 THE RIVER

つまりディズニー側は、デップ抜きでシリーズを再起動する道を6年近く模索し続けていたことになります。今回の「ロビー主役+スパロウ脇役」という形は、その長い模索の落としどころとして出てきた案なのかもしれません。

③「看板俳優を脇に回して主役交代」は、うまくいくのか

ここが一番の焦点だと思います。シリーズ全体の全世界興行収入は45億ドル(約6,600億円)を超えるメガヒットですが、その求心力の大部分がジャック・スパロウというキャラクターにあったことは間違いありません。

この手の「シリーズの顔を残しつつ、新主人公に軸足を移す」という構成には、いくつかのパターンが考えられます。

  • 前任者がしっかりバトンを渡す形で退場し、新主人公が引き継ぐパターン
  • 前任者が脇役として残り続け、新主人公と並走するパターン
  • 前任者の登場が一種のファンサービスに留まり、物語の中心は完全に新主人公になるパターン

今回報じられている構想は、2つ目か3つ目に近そうです。ただ、スパロウというキャラクターは「主人公らしからぬ主人公」として愛されてきた存在で、常に物語をかき回す側にいました。そのキャラクターを脇に置いたとき、観客が新主人公にきちんと感情移入できるのか。あるいは逆に、スパロウが出てくるたびに新主人公が食われてしまわないか。脚本上の難易度はかなり高いのではないかと考えられます。

もっとも、ブラッカイマーは2025年8月の時点で、デップについて「役柄の書かれ方を気に入れば、やると思う」と語っていたとされます。裏を返せば、デップ本人が納得できる形で脇役としての見せ場が用意されるかどうかが、この企画が実現するかの分かれ目になりそうです。現時点では脚本開発中の段階なので、続報を待ちたいところです。

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